人は自然の一部である
News Report
「伝統と技に学ぶ」勉強会 その六
凛としたしなやかさと強さを持つ
竹工芸の世界を学ぶ
 平成5年より活動してまいりました「社の極」は昨年末、任意団体よりNPO法人化させていただき更なる活動発信を行う為、新たな事業「伝統と技に学ぶ」勉強会を創設致しました。

 現代日本では、伝統文化をなりわいとした産業は衰退の一途を辿っております。私達は先人達が伝えてきた伝統や技を後世に紡いでいく義務があるのではないでしょうか。
 本勉強会は、古来より日本に伝わる各種産業の専門家や技術者(匠)をお招きし、お話を伺い勉強することで今後の建築、インテリア分野への新たな風
「温故知新」に繋げていきたいと考えております。

 当初は、年2〜3回程度の開催を予定いたしており、今後参加者の方々のご要望も取り入れ発展させてまいる所存です。現在下記のような分野を想定しておりますので、ご賛同ご支援いただけますようお願い申し上げます


<今後の勉強会予定業種>
○大工 ○左官 ●瓦葺き ○萱葺き
○建具 ●竹工芸 ●木材(製材)
○石灰 ○和紙 ○唐紙  ○織物 
○畳   ○漆   ○炭  ○数奇屋照明

●表具 ●京指物 ●陶磁器

※ ●印は終了しました。
<竹工芸>
 古の昔、中国大陸から流れてきた「竹」の技術は、日本独特の美意識と結びつき、咀嚼融合され編組技術を創造的に用いた工芸において世界に稀に見る発展を遂げ、人類史において唯一といえる竹の芸術を生み出しました。
特定非営利活動法人
「社の極」事務局

〒530-0035
大阪市北区同心1-7-13-303
tel(06)4800-2720
email: info@yashironokiwami.com

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「伝統と技に学ぶ」勉強会 掲載記事
伝統と技に学ぶ 陶磁器編 2008年8月
陶磁器編
「伝統と技に学ぶ」勉強会報道記事 和瓦編 2009年4月
和瓦編
「伝統と技に学ぶ」勉強会活動紹介 2009年8月
活動紹介
伝統と技に学ぶ 京指物編 2009年9月
京指物編
伝統と技を学ぶ 勉強会 竹工芸編

「伝統と技に学ぶ」勉強会−6 竹工芸編
竹工芸の世界を学ぶ
  この度の勉強会では、欧米やアメリカにおいて、竹工芸作家として高い評価を受け、各国の美術館・著名アートコレクターのプライベートコレクションなどに作品が収蔵され、注目を受けておられる三代目・田邊竹雲斎氏の次男である田邊小竹(しょうちく)氏を講師に迎え、実演を交えてのレクチャーを行っていただきました。
                      記

          日時: 平成23年4月23日(土)
                  勉強会 13:00〜14:30  堺探訪 14:30〜16:30
          会場: 『鳳翔館』 (ホウショウカン) ( 阪堺線「綾ノ町」電停前西側 )
          講師: 竹工芸作家・ 田邊小竹(しょうちく) 
             
                三代目・田邊竹雲斎の次男
   勉強会参加費: ¥1,000 (社の極会員\500-
 歴史建築探訪
   堺探訪参加費:   ¥800
(市電交通費+山口家住宅・南宗寺入場料)
     懇親会会費: ¥5,000 (堺探訪後、田邊講師を囲んでの懇親会)
          主催: 特定非営利活動法人「社の極」(やしろのきわみ) 
 
 当日は、あいにくの雨にも関わらず好奇心あふれる方々が、会場となった堺市の町屋「鳳翔館」に参集しました。

 まず驚かされたのが、数人のお弟子さん達と共に現れた田邊小竹氏のなんとスマートなことか・・・、私の知る伝統職人の方々とは異なり、まるでデザイナーかアーティストのような雰囲気とスタイルでした。 なるほど、世界で活躍するということは、その枠にとらわれないということなのだ・・・と改めて感じました。
 
 レクチャーは「歴史・文化としての竹」をテーマに、竹の歴史・竹工芸の歴史・田邊竹雲斎の歴史(初代・二代・三代)・作品紹介へと話は続きます。 竹工芸の世界でも後継者が育つことがなかなか難しく、家代々受継がれているのは、今では「田邊家」だけとなってしまったとか・・・。 日本の伝統文化である竹工芸の技を家代々繋いでいくべく非常な努力と研鑽をしておられるのが、よく伝わってきました。 その重責たるや大変なことだと思います。 そして、その高められた技と心が、まだ小さいお嬢さんや若いお弟子さん達に受継がれていくのでしょう。

 後半は、「これからの竹工芸」をテーマにレクチャー。 2001年のアメリカ・フィラデルフィア美術館での展覧会を皮切りに、講演とワークショップ・実演を行い、広く竹工芸作品をアピールし、歴代の竹雲斎展を開催する等、シアトル・ボストン・ニューヨーク、イギリス・スイスでの展覧会へと活躍の場が広がっていきます。
 そして今では、海外のコレクターがわざわざ氏の堺の工房へ訪れるようになったそうです。 小竹氏曰く、以下のような活動を永年行ってきた成果とか・・・
 @ 竹雲斎のブランドをつくる。
 A 伝統とモダンを表現、新しい挑戦を絶えず行っていく。
 B 作品集を無料で配布する。
 C 人脈・人のつながりを大切にする。
 D ギャラリーでの個展や美術館の展覧会など、良い市場を持つ。 
 E アート作品としての質を上げていく。
 F 日本に外国人を呼ぶ。(工房に人を呼ぶ。)
 F 次世代へ繋いでいく。

 最後にお弟子さんと氏の実演・デモンストレーションを拝見することができました。 氏の手にかかれば、あっという間に小さな花入れが完成。 そのしなやかな技に、会場は感嘆に包まれました。参加者全員、身をのりだし興味深く見入っていました。

 レクチャーの後、小竹氏やお弟子さん達もご一緒に、雨上がりの中、「山口家住宅」へ、阪堺線に乗って「南宗寺」と、堺の探訪を行いました。ボランティアのガイドさんの案内の下、中味の濃い探訪となりました。
 そして、和気藹々とした雰囲気の中、堺の「美々卯」にて懇親会を行わせていただきました。 雨天で冷えた身体も温まり、心もおなかも満腹で、充実した一日となりました。
 ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
 また、次回の「伝統と技に学ぶ」勉強会ー7 をお楽しみに。。。
photos
                    
講師・田邊小竹氏。 様々な種類の竹。

素材となる細かく割いた竹。 竹の表面を削る。

刀と槌で竹を割る。 細かく割いていく。

更に均一の幅に割く。 面取りし、素材の質を上げる。

素材作成実演のお弟子さん。フォローしながら氏のデモンストレーションが始まる。 籠の底となる部分を編む。
氏のデモンストレーション。 すばやい技であっという間に形が出来上がる。

小籠の手の部分を付ける。 小さな花を添えて・・・
花かごの完成!

郷愁を誘う町屋「山口家住宅」の土間。 徳川家康や千利休ゆかりの寺「南宗寺」。ボランティアガイドの説明に聞き入る。

竹筒を通し地面から、心地よい音色が聞こえる水琴窟。 講師を囲んでの懇親会。
うどんすきで、心も身体も温まり、会話も弾みます。

腰に下げておられたのは、初代竹雲斎作の素敵な印籠。 作品: つながり −絆−

作品:: ホワイトホール 作品: Mononofu
田邊小竹
 
講師: 田邊小竹(しょうちく)
      ・・・ 竹工芸作家。
          三代目・田邊竹雲斎の次男。



← 田邊小竹氏の詳細をお知りになりたい方は、
  写真をクリックどうぞ!
   
 大阪工芸高校/美術科、東京藝術大学/美術学部彫刻科卒業後、
修業を経て田邊小竹(しょうちく)を襲名。三代目の下、伝統工芸である
代々の技を研鑽。2000年以降、国内のみならず海外に於いて独自の
作品の制作発表を行っている。

 『中国大陸から流れてきた「竹」の技術は、日本へと辿り着き日本独特の
 美意識と結びつきます。日本人が持っている、繊細な感性、高度な技術、
 それらから造り出される「竹の造形」の魅力や面白さの一端を感じて
 もらえたら幸いです。』       (田邊小竹氏ホームページより抜粋) 

 




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